2023年5月3日、通信機器(スマホ)を不適切に利用した6名のJRAジョッキーに5月13日から6月11日まで30日間(開催日10日間)の騎乗停止処分がくだりました。
6人騎乗停止でJRA審判部長「管理が足りなかった部分は反省している。監視を強化するなど再発防止に努めていきたい」 https://t.co/uKTcj64UbT
— たむねこ (@akiratamcat) May 3, 2023
不正を行ったのはこの6名。
- 今村聖奈騎手=栗東・寺島良厩舎
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- 永島まなみ騎手=栗東・高橋康之厩舎
- 古川奈穂騎手=栗東・矢作芳人厩舎
この投稿をInstagramで見る - 小林美駒騎手=美浦・鈴木伸尋厩舎(2023年デビュー)
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- 河原田菜々騎手=栗東・渡辺薫彦厩舎(2023年デビュー)
河原田菜々騎手。
擁護コメントについ『いいね』をしてしまう…とりあえず1回スマホから離れよう…#河原田菜々 pic.twitter.com/yzn4oTA2RE
— 女子ゴルファー大図鑑 管理人 (@go_go_joshigolf) May 3, 2023
- 角田大河騎手=栗東・石橋守厩舎
今村騎手と角田騎手が付き合ってる可能性があるなんてうらやましくすぎて、明日のかしわ記念の予想に全然集中できないだろうが…
ありゃ魔性の女になりつつあるわ…
(冗談だけど自分で言っててめっちゃワロタw) pic.twitter.com/M4XFnHZZq5
— 競馬の大根おろし(体重64k) (@daikonnorosi710) May 3, 2023
5名が女性ジョッキー、うち2人は今年デビューという布陣。
過去にも同様の事例はありましたが、同時にこれだけの騎手が検挙されたのは前代未聞の出来事。
女性ジョッキーで藤田菜七子氏だけは免れてるね。
藤田菜七子騎手は兄弟子の過去を反面教師にしたのかな😅
丸山ジョッキーの騎乗停止も無駄にはならなかったな。丸山元気、携帯持ち込みで騎乗停止 厩務員に祝福メールを送信― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル https://t.co/mNMejr26jY
— 女子ゴルファー大図鑑 管理人 (@go_go_joshigolf) May 3, 2023
今回は過去の違反ジョッキーを取り上げます。
過去の携帯持ち込み違反者はこの4名
- 大江原圭(2011年5月15日~6月13日 30日間の騎乗停止処分)
京都競馬場の調整ルームにおいて携帯電話でツイッター閲覧&リツイートし発覚 - 原田敬伍(2013年7月6日~8月4日 30日間の騎乗停止処分)
栗東調整ルームに入室後、携帯電話でTwitter閲覧&友人ツイートを複数回返信し発覚 - クリストフ・パトリス・ルメール(2015年3月1日~3月30日 30日間の騎乗停止処分)
阪神競馬場調整ルームにて、友人ツイートに対して2回リツイートし発覚 - 丸山元気(10月8日~11月6日 30日間の騎乗停止処分)
中山競馬場調整ルームにて、優勝馬担当厩務員に祝福メールを送信。そのメールを厩務員がツイッターに載せたことで発覚
ルメールはJRAジョッキー登録後のデビュー週にやらかしたのでよく覚えています。
あと丸山ジョッキーの一件は厩務員のやらかし感もなかなかのもの。
丸山からおめでとうメール送られた厩務員がついったーに載せてバレた時以来?スマホ使用アウト
— 🐮ますぎゅ〜🐉 (@OYU_OYU_ATSUI) May 3, 2023
今回、この4名に6名が加わる形になりましたが処分としては過去事例の則って妥当な所。
海外に調整ルームってあるの?
まずは調整ルームについて、2015年3月2日の日刊スポーツ記事に記載がありました。
調整ルームとは?
各競馬場と東西トレセンにある騎手のための施設です。
1965年に八百長で騎手が逮捕された事件を機に制度ができ、翌66年から運用が開始されました。
現在、レースに乗る騎手は前日午後9時までに入室しなければなりません。
なぜ入るの?
八百長や情報漏えいの防止など、公正確保のためです。
家族や厩舎関係者と会う以外に外部とは接触できません。
電話やメールはもちろん、インターネットの閲覧など通信も禁じられています。
土曜のレース後に別の競馬場へ移動する際も、基本的に同様です。
強制的に携帯電話を預けさせれば?
JRAと騎手クラブとの取り決めで、自己管理と決まったようです。
JRAの説明によると「預かってしまうと、返す際に渡し間違えるなどの恐れもある」という理由だそうです。
ただ、監視やチェック機関があるわけではなく、あくまで自主規制、自己管理に任されています。
騎手はどう過ごす?
競馬場への移動以外に外出はできません。
テレビは見られますし、体重調整のためのサウナもあります。
心身ともにベストの状態で競馬に臨めるように環境が整えられています。
海外にもある?
日本だけの独自のシステムです。ルメール騎手がいたフランスはもちろん、外国にはない制度です。
読んでわかる通り、正直形骸化されたザルルールです。
預かると返し間違え???
意味不明です。
ルール作りをしても実態として機能して無いことはJRAもわかってたはずだけど…
そりゃ全く不正の抑止力になって無いとはいわないが、やろうと思えばこんなルールあっても無くてもやる奴はいるだろうし。
海外にはこんなシステムは無くレース前日でも当日でもツイッター可能。
なぜ可能なのか?こんな意見も。
ちなみに韓国も日本同様のシステムみたい。
続き
イルボンは主催者が賭事も管理。
そのため公平性という観念から海外と違って色々と厳格二ダ。
時代とそぐわない、海外との比較、それぞれの意見は分かるケドン、イルボンの競馬は賭事ありきでスポーツにあらず…その為、今回の処分は仕方ないソヨ🥴— モルゲッソヨ(退院)@バーチャル平昌銅像 (@morugessoy) May 3, 2023
主催者と馬券発売業務を賄う組織が別々なら主催者がここまで厳格な管理をしなくてもいいってことか…
でもフランス競馬はJRAに近い存在のギャロが統括してるってことだけどそこまで厳しくないよなあ…
だからルメちゃんも意識が薄かったんだろうし。
そこらへんはよくわからん。
恥の文化と罪の文化、欲の文化
これはこじつけに近いけど、なんとなく思い浮かんだので…
日本は今回みたいに『本当はダメなの知ってるけど、周りがスマホいじってるから私も一緒にいじっちゃおー』ってな文化だけど、海外は『誰も見ていなくても神様が見てるからスマホをいじらない』って律することができるのでルール化する必要もないって話。
いや、根本的なシステムが違うからであってこれが決定的な理由とは私も思っていませんが…
さらに昨今はSNSの台頭で欲の文化も出てきたと…
今回の件を機により厳罰化や管理体制強化を図るんだろうけど、他人の目が行動決定基準になってるうちはなかなか改善はされないのかな…
しかも自己顕示欲や承認欲求が拡大された現代ではなおさら…
欧米の「罪の文化」に対し「恥の文化」であると『菊と刀』で日本を表した米国の人類学者。
グローバル化、コンプライアンスなどから恥の意識は薄れ、一部では恥は「正しさ」という基準に置き換わり、神様やお天道様が見ているという罪や恥の意識を持っている者以外は、「個人の欲」に従い始めたのだ。— 柴尾 悟 (@animaldoctorBAO) February 8, 2020